OpenOffice.orgの3.0がリリースされたが

OpenOffice.org(以下、OOo)の3.0が公開されたので、早速ダウンロードしてインストールしてみました。インターフェイスやアイコンもスッキリ洗練されてきて、ますます普通に使えるようになってきています。
基本的な使用感とかはいろいろなウェブサイトでレポートされています。

しかし、最近とあるところで見つけた機能の不全について気になるところがあるのです。

会津若松市の事例より

会津若松市ではOOoを実際に導入して使い始めていて、その中で出てきた質問や回答などをまとめている素晴らしいページがあります。

この中に次のような質問と回答があります。
「カルクで作成した表の外枠などに、点線を利用する方法を教えてください。」という問いに対して、「現在のところ、表の罫線を点線にすることは出来ません。将来的には対応される可能性がありますが、現状では代替手段をとって頂くことになります。」という回答がなされています。
これを読んで知ったのですが、OOoの表の罫線設定は実線のみで、1本か2本、またはその太さを変えることが出来るだけで、点線や破線を設定できないようなのです。
これは3.0になっても改善されていません。

オープンソースソフトウェアへの期待感

この問題はOOoの開発issue的にはどうなっているのだろう?と思って調べて出てきたページが下記のリンク先。

なんと、2002年にissueとして登録され、実に6年もの間、全く手つかずの状態なのです!
オープンソースというのは「きっとどこかの誰かが対応してくれる」という希望を持つことが多い仕組みなのですが、このように長期間も放置されているissueを見ると、そのような甘い期待はできないのか?と、新規導入をためらうこともありそうです。
小さいプロジェクトなら、ソース解析に手を出してもいいかな?と思うのですが、OOoほどの規模になるとそのissueに対するソースがどういう影響を持っていて、なぜこんなにも放置されているのか、というところから知る必要があり、結構面倒ですね。また、コミッターになるだけで大変な努力が必要そうです。
OpenOffice.org内に要望の出し方とかあるのですが、こういうのを参考にして手を出すべきかもしれないですね。

http://www.openoffice.org