危険なTIPS

ITmediaの記事って結構読むし、内容によっては参考にしたりするのだけど、この記事は危険だ。

 この強力なフィルタ機能を利用し、メールマガジンGmailの「迷惑メール」に直行するようにし、必要な時だけ参照するようにする――のである。例えば、PCショップのお買い得情報をメールマガジンとして何通も購読している場合、PCを買いたくなった時にはじめて「迷惑メール」フォルダを開き、直近のメールマガジンの中からお買い得品を探すわけである。この方法であれば、新規のメールマガジンを登録するたびにいちいち条件を指定してフィルタリングする必要もなく、ワンクリックで処理できる。

 Gmailのメール転送機能を利用している場合、迷惑メールフォルダに分類されたメールは転送されない。仕事中に不要なメールマガジンがケータイに届いてうんざりすることもなくなるというわけだ。さらに、迷惑メールフォルダのメールは受信から30日で削除されるので、メールマガジンをあとから読む場合でも一定の鮮度が保たれているといえそうだ。大量のメールマガジンの中から必要なものだけを読む、1つのコツだろう。

http://www.itmedia.co.jp/bizid/articles/0702/19/news016.html

根拠のない想像なのですが、おそらく、「Gmailって迷惑メールのフィルタリングとか学習ルーチンって全ユーザーで共通になっている」と思うのですよ。
たとえば、「ある程度の多数の人が「迷惑メール」と設定するとそのメールを解析して、そのメールの特徴がブラックリストの候補に挙がるようになっている」のではないかと。(まぁ、自分がGmailの作者なら確実にそうする、という低レベルな想像ですが。)
で、この記事を参考にして多くの人がメーリングリストを迷惑メール化したら、そのうちメールマガジンが本当に届かなくなってしまうんじゃないかと思うのです。
そこのところを、この筆者(kizukiこと山口真弘氏)は、きちんとGoogleに確認したのか、もしくはそうならない、という自信を持って書いているのだろうか。
ってか、普通に「送信者でフィルタして、ラベルをつけて、アーカイブ化する方法を教えなよ」と思う。
とか書いてトラックバック送信しようとしたら、やっぱり同じことを思う人は多いみたい。

その後、記事が更新されました。2007-02-20

【お詫びと訂正】
 記事初出時、Gmailを利用した方法を掲載したが、Googleによれば「Gmailのフィルタリング機能はユーザー同士である程度共有される」。そのため本来、スパムメールではないメールをスパムメールに設定してしまうことで、ほかのユーザーに悪影響を及ぼす恐れがある。あくまでローカルのメールソフトで限定して利用するようにしよう。

とのこと。
他にもhttp://mail.google.com/support/bin/answer.py?answer=9009&topic=1519&hl=jaという方法で確実に届ける方法はあるかと思うけど、他ユーザーへの影響はやっぱり変わらなさそうだから、迷惑メールじゃないものは迷惑メールとして扱わないように、というのが基本ですね。