携帯電話の違う未来

携帯電話の使い勝手

この前、仕事先の人と話していて、携帯電話の使い勝手について話していた。
「使い勝手」と言うと、インターフェイスがどうのこうの、という話かと思われそうだが、そうではなくて、もっと前の使う前提条件の話で、具体的には「電池の持ち」についての話。
結論から言うと、「現在の携帯電話は電池の持ちが圧倒的に悪い」ということになる。
もちろん、技術者的には「あの面積の液晶を明るく光らせたり、動画を動かしたり、メニューの背後でFlashを動かしたり、絶えず電波を探していたり、電力を食う元は増加する一方なんですよー。むしろ使う側は増えているのに使用時間はそれほど変わらなくてバッテリー性能的には上昇していますよ。」と言いたいところだが、その言葉を飲み込み考えてみると、やっぱりユーザの体感時間が変わらない限り、それらは言い訳にしか過ぎず、電池の持ちが悪いと思うにいたるわけです。
2,3度電話して、メール見たりしたら、新品の携帯電話でも2日くらいで電池はなくなる。多分9割以上の人が寝る前に携帯電話をACアダプタに繋ぐかクレイドルに載せるか、ということをしていると思う。
これってどうなんだろ。
現在の携帯電話に慣れた身からすると、特に問題もなく思えてしまうけど、もし携帯電話を持っていなかったとしたら、メールを使うだけなら最低1週間とか持って欲しい気もするのです。
Palmを持っていたとき、普通にいろいろ使っていても1,2週間は持っていたと思う。あれはかなり便利だった。ノートPCを持ち歩くようになり手放してしまったが、完全に代わりにはなっていない。いつでもどこでも電話番号を見られる、という安心感があった。ちょっとした海外旅行なら充電する必要性も感じないので充電器も持っていかなかったと思う。で、現地ではホテルなどの電話番号を入れたり、メモしたり、いろいろ使っていたと思う。
そういう安心感というのが現在の携帯電話には感じられない。
ちなみにW-ZERO3を持っていたのだけど、あれを使って以来Windows Mobileには手を出さないと決めています。なんで、知りたい情報までに3,4ステップもかかるのだろう、と元Palmユーザからするといらただしい作りであり、かと言って、PCのWindowsのようにも使えない(デスクトップという概念が無い)のです。あんなOSに未来は無い(と今は思っている)。

MOTOFONE F3の方向性

で、話がそれましたが、携帯電話のニュースでこんなのがあった。
http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20071003/ceatec14.htm
上記ニュースの中で目を引くのは、「モトローラBRICs市場向けに投入した電子ペーパー搭載の携帯電話」というものの存在。ちょっと調べてみたら、Motorola MOTOFONE F3という機種らしく、去年末に発売されているようです。

https://www.mobilephone.co.jp/3gsm/motorola_motofone.html
これってBRICs向けらしいけど、日本や欧米でも普通の電話、メールだけでいい人(カメラ、ウェブを使わない人)にはこれで十分だと思う。薄型でなかなかスタイリッシュだし。
これでバッテリーを増強したら、1,2週間とか持つのではないのだろうか。場合によっては折りたたみにしてしまい、本体と同じ容積くらいのバッテリーを持たせて、長期間充電しなくてもいい端末として、特にビジネス市場に需要がありそうな気がするのです。
まぁ、送られてきた画像くらい見たい、ということもあるかもしれないが、そこはモノクロで我慢してもらう、ということでなんとかいけるんじゃないだろうか。
たとえば「メールを1日20通読み書きするだけなら2週間充電しなくてOK」というのはとてもショックな売り文句になり得ると思うのです。
以上、「携帯電話は時間軸のタフネスを考えて欲しい」という話でした。